門をくぐるといきなり右手に創設者のメモリアルホールが見えてく る。
創設は1989年。
「 創設者は最初は他の所で10年ほど集中没頭型の瞑想を教えていた がその後独立、 ミャンマーの地でコツコツと草の根運動のようにマインドフルネス 瞑想を広めること30年、 やっとこの地に瞑想センターを建立することとなった」 と書かれてある。
正面に見えるのは大食堂。
敷地の真ん中に一本道が通っていて、その両側に宿舎や法堂、
食堂と並んでオフィスが見えてきた。
宿舎は2階建てで、各部屋にベッドが備え付けられている。
それがワンフロアにつき10室ある。
これが洗面所。
シャワーは温水が出る。
飲料水は全て浄水器を通したもの。
試しにミャンマー人修行者の部屋を覗いてみると、
建物と建物の間は屋根付きの回廊で結ばれている。
ちなみに食事は……この日の昼食は揚げた魚。
ベジタリアンには麻婆豆腐もある。 デザートはココナッツミルクにゼリーが入ったものが付いた。 修行させてもらうのに、 これだけの贅沢な環境を作ってもらえるのだ、 真剣に打ち込まなければ申し訳ないような気持ちになる。
たとえ外人であってもこの中にいる時は、修行者は全員ミャンマーの民族衣装の「ロンジー」の着用が義務付けられている。
修行者は入寮後、まず徹底的にガイダンスを受ける。このオーディオルームと呼ばれる建物で、瞑想のやり方についてみっちり学ぶ。わからない事があったら遠慮なく指導者に質問していい。決して曖昧なままで修行を始めてはならない。
また、個別指導の様子を録画したものを見て、他の修行者たちがどうやって修行してるかを参考にする。他の所のように、何も知らない人をどやしつけて無理矢理やらせるという事はない。
このオーディオルームには、創設者の石膏像が置いてある。それもそのはず、この建物は、創設者が2002年3月に90歳で遷化されるまでの13年間、いわゆる方丈として住まわれていたものだからだ。マインドフルネス瞑想の方法は、この近代マインドフルネス瞑想の開祖、故シュエウーミン・セヤドーこと、ウ・コーサラ大長老の前で学ぶ事になる。
ちなみにオーディオルームの裏には、シュエウーミン・セヤドーが生前住まわれていた部屋が、そのままの形で保存され、展示されている。衣鉢とわずかの蔵書、写真以外は何も所有していない、無一物の大聖者だった事がよくわかる。
瞑想は、この瞑想ホールで行う。一階が女性用で、二階が男性用になっている。
こちらが女性用瞑想ホール。修行者の男女比は7対3で圧倒的に女性が多いので、いつもぎっしり満員だ
ホールの正面には、創設者の故シュエウーミン・セヤドーと、現管長のヨー・セヤドーことウ・シリンダービワンサ長老の肖像画が掲げられている。
一方、男性用瞑想ホールは・・・・
そしてホールの正面には、尼蓮禅河のほとりで瞑想するブッダの像が・・・・・
歩く瞑想はホール内でやる他、朝晩の涼しい時間帯には、外でやるのもいい。
歩く瞑想のスペース左手に見えるのは、韓国仏教界から寄付された、韓国人女性専用の宿舎。
さらにその奥には、ベトナム仏教界から寄付された4階建ての宿舎が見える。一部屋6畳程のスペースにトイレ・シャワー付きで、まるでどこかの会社の社員寮のようだ。ベトナム人女性たちはここを無料で使わせて貰える。
では、瞑想ホールの隣にあるこの建物は何だろう?
何と、図書館だ!
ここにはミャンマー語の本のみならず、英語、中国語、韓国語、ベトナム語などの仏教書が数百冊収められている。
日本語の本も何冊かあった。修行者はここで本を一度に三冊まで、一週間以内に返却するという条件で借りられる。
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シュエウーミン瞑想センターを訪れた〈Part2〉