マインドフルネス修行の旅は牛歩の如し
以前、ここで取り上げた瞑想センターについての情報に誤りがあると言う事で、抗議やら反論やらがいくつか寄せられている。
タバワ瞑想センターについて
まず、「ミャンマーの瞑想センターガイド」というページで、最後にタバワ瞑想センターを取り上げたわけだが、その内容について「事実とは異なる」というご指摘を頂いた。それというのも、私はこの瞑想センターについて「ミャンマーのインド」と言って、ボランティアをしながら修行出来るような事を書いたからだ。しかし最新の情報によると、ここは実際には修行出来るような環境とは言い難いとの事だった。
というのも、外人はここへ行くと70人部屋というドミトリーに入れられるのだが、そこでは若い男女が、毎晩ドラッグをキメながら入り乱れての「パーティー」を開くので、とてもじゃないが瞑想どころではないという話であった。
私の周囲にはタバワに行った事のある人が何人かいるが、誰もそんな事は言ってなかったので、これは初耳だった。まあ、言えないか普通。イタリア人、スコットランド人、フランス人・・・確かにスコットランド人は苦笑いしながら「あそこはもういいよ・・」と言っていたし、フランス人は逆にハマっていた。それはそういう訳だったのか!
そのような内部証言があったので、タバワは修行するのに困難な場所であると訂正してお詫び申し上げます。失礼しました。しかしそれを目的に行く人が出て来そうだな、今度は。だが、ここはやっぱり「ミャンマーのインド」である事には変わりない。マザー・テレサの施設プラス、バグワン・シュリー・ラジニーシの施設が入っているのだから。
危ない瞑想センターについて
また「危ない瞑想センター」というページで書いた瞑想センターについても「情報が古すぎる」というご指摘を頂いた。最新情報によれば、あの瞑想センターで問題を起こした日本人は2人や3人ではなくて、もっとたくさんいるという話だった。そのため日本人はそこでは、すっかり信用を失っている状態なのだという。普通は我々日本人は、ミャンマーの瞑想センターであれば何処へ行っても「日本人サマ」と、手厚い処遇を受けるものだが、あそこの人々だけは日本人に対して「また変な奴が来た・・・」みたいな顔をするようになっているらしい。そして実際に滞在している日本人の中には、明らかに人格に何らかの問題があったり・・・あるいは食い詰め者・・・
だから寺務所の職員達も坊さん達も、日本人の事は他の外人達よりずっとぞんざいな扱いをしていたそうだ。その瞑想センターでの「外人カースト」では最下位にランクされているように感じられたとも言う。それもこれも日本人は問題ばかり起こすからだ。しかし、そんな環境で修行するなんて、まるで針のムシロに座って瞑想するみたいではないか。いや、足の痛みの生滅する様子を観察してジャーナを目指すマハーシ式の場合は、逆に針のムシロを座具に使った方がいいのか?ポウライ・ピャウライなんつって。
そんな事があって嫌になったから、そこを出て他の所に移ろうとしたら、今度は寺務職員に「ウチを出て他に行くなら、戻って来てももう入れないよ」と言われたという。明らかに「せっかく、しょーもないオメーら日本人の事を入れてやってんのに何か不満でもあんのか?」というデカい態度丸出しで。
そして、その後にシュエウーミンに移ると、今度はこちらの方が修行者の質が良いように思えたらしい。通常はマハーシ式のセンターからシュエウーミンに来たら、一流校から三流校に堕ちてしまったように思える。なぜなら観察マニアで自分オタクのシュエウーミンの修行者と違って、マハーシ式の修行者というのは、足の痛みが生滅してるのを観察してジャーナに入ろうという、かなり気合いの入った根性のある人々だからだ。それが本当ならかなり異常な事態だ。
私は「一度は評判を落としたものの、その後持ち直した」みたいな事を書いたが、瞑想センター側は評判を落としたのは日本人のせいだと思っていて、どうも日本人への不信感を強く抱くようになっているようだ。ストレスの激しいその瞑想センターのやり方を見直すつもりなんてこれっぽっちもない。
だから日本人でそこへ行くつもりの人々は、今度は日本人のそこでの評判を持ち直すための努力をしなければならない。ちゃんと足の痛みの生滅を観察して、どんどんジャーナに入ってみせて、「日本人は凄い」と見直させる必要があるのだ。さもなければもうその瞑想センターには日本人は入れて貰えなくなることだろう。
チャミ・ミャイン瞑想センターについて
また「瞑想センターでモテモテの日本人」のページでは「チャミ・ミャインは女の園」と書いたが、それに対しては猛然とした抗議が来てしまった。
私があそこに滞在したのは2012、13年頃の事で、当時は確かに女だらけの「女の園」だった。私はウソなど書いていない。しかし現在ではすっかり50代ぐらいの白人の親父が3分の2を占めるような「親父の園」に変わってしまったと、つい先日まで滞在していた人が、文句を言ってきた。
これは確かに情報が古かった。訂正の上、謹んでお詫び申し上げたい。「同じ事」を考えている人がたくさんいたという訳だ。なるほど、すると私は美味しいところを先取りしてしまったという訳か。しかし、外人を指導するのは相変わらずスイス人とアメリカ人の優しい女性の先生達なので、攻撃的な先生が苦手だと言う人には、やはりこちらがオススメだ。
まあ、マハーシ式の指導者と言えば攻撃的な人が多いというのが通説になっているし、私も実際、マハーシ式の瞑想センターでは指導者と修行者とのトラブルを何度も目にしている。日本人などは大人しいから怒鳴りつけられても「は、はい・・判りますた」などと言いながらヘコヘコと修行しているのだが、これが気の強い韓国人だとそうはいかない。絶対ぶつかる事になる。また、攻撃的な人間を避ける白人さん達は、速攻で瞑想センターから出て行く。
しかし、このチャミ・ミャインならば攻撃的な指導者はいないため、そのようなトラブルは起こらないという訳だ。だから白人さん達はマハーシ式で修行したい場合は、このチャミ・ミャインに行く。実績を見ても、ここはマハーシ式で一番結果を出しているように思える。2004年に指導者3人でスタートした瞑想センターだが、2013年には指導者が7人になっていた。
やはり親切丁寧な指導の方が、修行者も余計な事を考えずに修行に打ち込めるものだ。だが、時々このチャミ・ミャインと名前の良く似た別の瞑想センターとを間違えて、とんでもない目に遭う白人さんもいる。そういう白人さんを見かけたら「スイス人の先生がいるのはこっちじゃないよ」と教えてやろう。
しかし一般的にはマハーシ式で修行したいという白人さん達は、そのような通説のあるミャンマーよりも、むしろマレーシアやネパールに行く人の方が多い。実際、マハーシ式ならばミャンマー以外の国の方がいい所がある。ついでに書いておけば、
パンディタラマ・シュエタンゴン瞑想センター・ネパール・ルンビニ支部
パンディタラマ・シュエタンゴン瞑想センター・マレーシア・ペナン島支部 MBMC
マハーシ瞑想センター・マレーシア支部・ルーナス瞑想センター
有名な所だとこのような感じになるが、他にもタイやシンガポール、スリランカにもマハーシ式のセンターがある。白人さん達が多い所は、攻撃的な指導者がいないと思っていい。